top of page
Division of Biomedical Oncology
(The Sonoshita Lab.)
Institute for Genetic Medicine, Hokkaido University
北海道大学 遺伝子病制御研究所
がん制御学分野(園下研究室)
ご挨拶
こんにちは。当研究室を主宰しております園下と申します。このたびは当ホームページをご訪問くださり、ありがとうございます。
当研究室では、「がん」を対象とした研究を実施しています。がんは世界的に患者数の増加が続いている病気です。特に先進国において非常に大きな福祉問題となっていて、日本でも大変多くの人ががんに苦しめられています。実際、がんは長年日本人の死因の第1位を占めています。近年の研究の進展や治療技術の進歩により、完治が期待できるがんも着実に増えてきました。しかし現実には、まだ非常に多くの種類のがんに対して早期発見や治療が極めて困難な状況な状況はほとんど変わっておらず、我々の健康を脅かし続けています。
私はそんな現状に危機感を抱いていたため、これまで約20年にわたり日本とアメリカにおいて、がんはどのようにして発生するのかを解明する試みを続けてきました。そしてその成果を活かしてがん治療薬の開発を加速することができないか、模索を続けてきました。
これらの研究をさらに発展させるべく、世界的に見ても極めて質の高い研究成果を発表し続けている本研究所にて、新しい研究室を2018年9月にスタートさせていただきました。分野(研究室)名は、がんの本態を解明することでがんを制御可能な病気、恐れる必要のない病気にしたいとの思いを込めて、「がん制御学分野」と名付けました。研究は、成果を得るまでに大変長い道のりを往かねばならない、根気と忍耐を要するものです。しかし、これからも歩みを止めることなく着実に進み、そして何よりも、患者さんや自分たちなど多くの人々を幸せにする研究、楽しく知的刺激に溢れた研究を展開していきたいと願っています。
昨年発表された2018年を象徴する漢字は、「災」でした。私にとっては、「動」がそれにあたるものだったと感じています。前任地のアメリカから日本での独立の機会を模索していたのですが、それを得るのがなかなか容易ではなかった時の動揺。そんな中、幸いにも北海道大学から新研究室設立のお許しをいただけた時の感動。日本への本帰国と初めて住むことになる札幌への移動。そして、新天地北海道大学での始動。いまは、ますます楽しくサイエンスができる期待と喜びでいっぱいです。自分のこれまでの経験を活かして後進の育成にも力を注いで参りますので、研究室に興味を持ってくださった方、あるいはもっと話をお聞きになりたい方、どうぞ気軽に研究室に遊びにいらしてくださいね。
着任以降、研究室の立ち上げに関して既に多くの方々から大変温かなご支援を頂戴しており、あらためて深くお礼申し上げます。まだまだ本当に小さな研究室ですが、真摯に真理を追求し、かつ社会福祉の向上に貢献すべく、これまでに確立した研究基盤に立脚して最大限の努力を重ねて参る所存です。若輩者ですが、今後とも皆様からご指導とご支援を頂戴できましたら大変幸いに存じます。何卒よろしくお願い申し上げます。
2019年1月
園下 将大
bottom of page